投稿者: momozome

  • 「進化しすぎた脳」を読む

    池谷裕二「進化しすぎた脳」を読む。

    判りやす過ぎるほど面白い。

    サブタイトルに「中高生と語る[大脳生理学]の最前線」とあり、学生との問答を中心に脳科学が語られる。僕は本来、対話形式の本は苦手なのだが、こういった科学の分野を判りやすく伝えるには良い手段だと思った。

    • 脳は体をコントロールしているが、体も脳をコントロールしている
    • 見るとはものを歪める行為である
    • 部分と全体は互いに不可分で、相互に影響を与えている。脳も複雑系

    など、興味をそそられる話題が多い。

    この先生、脳の「可塑性」について研究していると仰っている。それ故か、人間の脳がそんな簡単にわかってたまるかとの言葉が印象的だった。

  • デジタル文化の行方、サイバーパンク

    日経のコラム「やさしい経済学-21世紀と文明」に、東京大学の坂村教授が「デジタル文化の行方」と題して8回の連載をされた。毎回、興味深く読ませて頂いた。最終回の今日、その内容に大喜びな自分。

    さらには人格をデジタル化し、コンピューターの中の仮想空間で永遠に生きられる「精神のダウンロード」もいつかは可能になる。

    断言ですよ。東大の先生が。日経新聞で。

    これだけ夢を語ってくれると楽しい。

    というわけで、著書をいくつか読んでみることにした。

  • 笑えて知らない「オンナの建前?本音翻訳辞典」を読む

    日本女性言語学会「オンナの建前?本音翻訳辞典」を読む。

    笑える。例えば、

    • 「かなりこだわってるよね」、または「詳しいんですね」→「ウンチクはやめて」
    • 「私服だと雰囲気違うね」→「スーツだとわからなかったけど、ダッサ!」
    • 「モテそうですね」→「社交辞令で~す」

    一応アンケートに基づいているようで、実際にこう思う女性の割合も示されている。

    ま、この類の本を真に受けても仕方ないけど、笑うにはおすすめ。または、相手を女性に限定せず、いわゆるKYの人には強くすすめる。相手の人間性やその背景、言葉の他意や行間が読めないのは、コミュニケーションの欠如に他ならない。遊び半分、本気半分で読むと、それなりの参考になる。

    後半は佳境(ベッド)に迫ります。

    • 「先にシャワー浴びていい?」
    • 「もう眠い?」
    • 「もっと、いっぱい、したいな」

    の真意は本書で確認を。男の空しさよ…ってか泣けた。笑

  • 他人のことを考える「頭のいい段取りの技術」を読む

    藤沢晃治「頭のいい段取りの技術」を読む。

    様々なテクニックを丁寧に説明してくれているが、それらは裏技、抜け道の類ではない。基本中の基本。働く人の常識である。僕の知人に段取りの達人がいて、その人に学ぶことは多い。当然、この本に書かれていることの多くを確実に実戦している。

    それは、とにかく「ゴール」をイメージすることが大事!であり、そのゴールから現在地点を確認すること。何を成しえたいのかを具体的にイメージして、それに向けて今何が必要かを把握することである。さらに上を目指すと、的確に優先順位を判断した上での取捨選択、80%の完成度でも満足できるだけの「ゴール」を設定すること、などが必要になってくる。

    段取りに関して自分に足りないものがあると思うなら読んで損のない一冊。

    ついでに根本的に段取りがダメな人について、

    いわば、「段取りの悪い人」の一つの特徴は、「自己中」〈自己中心的〉です。”自分さえよければいい”という近視眼的な感覚で仕事をしているわけです。自分の仕事で、次行程の人に「満足度を与えよう」という根本発想がない。

    実際に何人かのひとが頭に浮かんでしまった。この点については、段取り以前に努力が必要です。笑

  • Jobs氏の「魔法のようなプレゼン」を支える秘訣10ヵ条

    http://wiredvision.jp/news/200802/2008020121.htmlより覚書。

    1. テーマを明確に示す[例えば、『MacBook Air』の初公開では「きょうは空気に何かがある」、昨年のプレゼンでは「きょう、Appleは電話を再発明する」など。プレゼンの頭で提示し、プレゼン中も何回かテーマに戻る]
    2. 情熱を見せる
    3. プレゼンの概略を示す[「今日は4つの事柄について話したい」など、全体の構成を簡単に前置きする]
    4. 数字に意味を持たせる[「iPhoneがこれまで400万台売れた」と言うだけでなく、「1日平均2万台売れていることになる」と付け加える]
    5. 忘れられない瞬間を演出する
    6. 視覚に訴えるスライドを用意する
    7. 1つのショーとして見せる
    8. 小さなミスやトラブルに動じない
    9. 機能ではなくメリットを売り込む
    10. 繰り返しリハーサルをする[Jobs氏はプレゼン前に何時間も練習しており、映像などとのマッチングも完璧にする]

    一般的なプレゼンテーションの作法に加えて、いかに情熱的で、いかにショー的であるかを意識しているのかを感じる。それと、機能ではなくメリットを売り込むとは、基本的であるものの見落としがちな点だ。