進化しすぎた脳 脳学者である著者と中高生との対話形式は、難解な科学を解説するのに優れた手法だ。脳は体を/体は脳をコントロールしている、見るとはものを歪める行為、脳も複雑系であるなど内容も興味深い。著書の「人間の脳がそんな …
カテゴリーアーカイブ: 本
そして世界に不確定性がもたらされた
そして世界に不確定性がもたらされた―ハイゼンベルクの物理学革命 1927年、若きドイツ人物理学者のハイゼンベルクは、量子力学の根幹をなす「不確定性原理」の考え方を初めて世に送り出した。すなわち、因果律に従い完璧に予測され …
失われた私
失われた私(多重人格シビルの記録) 「17人のわたし」の感想のコメントで知った本。いわゆる多重人格もの。ダニエル・キイスの「24人のビリー・ミリガン」よりも刊行が古い。 16の人格を持つ解離性同一性障害の女性シビルの生涯 …
働かざるもの、飢えるべからず。
働かざるもの、飢えるべからず。 ベーシックインカム(*1)+社会相続というシステムを作ることで、貧困は存在しなくなると語る。ただし、予想される支障やマイナス面についての考察はなく、思いつきの提案といった感。発想がとてもユ …
忘れられた日本人
忘れられた日本人 民俗学者が日本をくまなく歩いて著した情熱の一冊。自分の親が生まれ育った時代、それよりもう少し前の時代。いずれにせよほんの数十年前まで、日本はこんな国だったのかと衝撃を受けた。懐かしくも失われつつある、あ …
できそこないの男たち
できそこないの男たち 福岡伸一の科学本は優しくて面白い。プロローグなど笑えるし。内容は「ヒトのデフォルトの性はメスで、Y染色体上のSRY遺伝子の発現することによりオスになる」というサイエンスノンフィクション。「男女は、同 …
アーキテクチャの生態系
アーキテクチャの生態系–情報環境はいかに設計されてきたか スゴ本。 現在のインターネット世界について語った一冊。この系の仕事に関わる人は一読の価値あり。特に「同期」「非同期」「擬似同期」の違いは興味深い。とこ …