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  • 知的生活の方法

    知的生活の方法」を再読。

    初めて読んだのは10年以上前。梅田望夫さんが「ボロボロになるまで読んだ」とブログに書かれていたので、本棚から引っ張りだして再読する(父の書斎から持ち出した記憶あり。ごめんなさい)。

    1970年代ベストセラーの本書は、たまに科学的な間違いもあるが、今なお色あせていない。読書、散歩、結婚、さらにはビールやワインについてまで、著者の実体験を通し知的生活を送るためのヒントが数々示されている。

    今回とても印象的だった一節、

    個人の「蔵書」はいくら小さくても、その人の「図書館」なのである。

    その図書館から気まぐれに取り出した本をパラパラと再読した時、その本が持つ真の価値に気が付くことがある。その体験の積み重ねが、次の価値を見出す本能になっていく……といったことが語られている。その通りだ。

    あらゆる物のデジタル化が進む情報技術革命「中」の現代、本のユーザビリティに勝る技術は生まれるだろうか。

  • 2週間で小説を書く!

    2週間で小説を書く!」を読む。

    最近の積ん読に多いのは小説を書くための実用書。小説を書いてみようと思っているのではなく、小説を書くという視点を学ぶことで、小説をより楽しく、できればより有意義に読めるのではないかと思ったからだ。

    その意図において非常に自分のプラスになる一冊であった。

    読んで強く感じたことは2つ。小説を「書く」ことにおいて重要なのは、作品を完結させること、作品を書き続けること。著者は小説を書くことに別段の才能が不可欠だと言ってはいない。が、この2つにこそ、大きな才能を要することなんじゃないか。

    この主題はともかく。2週間で小説を書くと銘打っているので、14日間で行う課題と、それに付随するエピソードが詰め込まれている。これを読むだけで、次に出逢う小説との接し方が随分と良い方向に変わるだろうと思った。良書。

  • 自殺について 他四篇

    自殺について 他四篇」を読む。

    ショウペンハウエルの著。面白い。マイブーム継続中。

    高校生の頃の教科書と、考えすぎな性格でのみ哲学に触れてきた僕にとって、彼の著作は面白いの一言に尽きる。彼の著を軸にして触れてみたいと思う古典哲学が増える今日この頃。

    例によって面白かった一節を挙げる。

    自発的にこの世を去っていく人達に対して名誉ある埋葬を拒んだりするのである

    生きていてこそナンボ、と気軽に言えるなら、個人の強い意志で決定された結果がそれだった場合どうするの?って話。仮に友達が死にたいと言えば僕は全力で否定する。でも、他人に絶対に間違いだと指摘された自分の意思も貫こうとする。その矛盾についてどう考えるべきか。

    なーんて。実はこの部分だけ引用するのは、ずるいんだ。あくまでもユーモアを忘れずに読むと、自分の思考の幅が広がっていく、そんな本。真理にたどり着けるかは別として、思考する楽しみ、思考する意味を体感できる。

  • 誘惑される意志 人はなぜ自滅的行動をするのか

    誘惑される意志 人はなぜ自滅的行動をするのか」を読む。

    アマゾン先生がしきりに薦めてくるので2800円も出して読んでみた。

    著者が心理学者であることから、(今のところ)不完全である心理精神学を、実証されている生物学や経済学といった科学で補完した、新しい分野の学問についての本なのかと。

    このような弁証的な学問、あくまで普遍の法則を見出そうとする試みは非常に好みなので、総じて面白かったというのが感想だ。しかし今の僕には難解な内容で、書かれていることの大半は理解できていない、ってのが正直なところ。

    非常に興味深いので少し勉強できたら再読したい。本棚行き確定。

  • 小説の読み書き

    小説の読み書き」を読む。

    小説家は小説をどう読み、また書くのか。近代日本文学の大家たちの作品を丹念に読み解きながら、「小説の書き方」ではない「小説家の書き方」を、小説家の視点から考える斬新な試み。

    いやはや感心した。そしてよく笑った。

    近代日本文学の大家たちと言うのが、川端康成、志賀直哉、森鴎外、夏目漱石、樋口一葉…と、教科書の常連とも言える人々。でも学校では決して学ばなかった視点でこれらを捉え、著者独特のユーモアを伴って書評がされている。実に面白かった。

    読書の楽しさが増すきっかけとなる一冊。