「ぼくはお城の王様だ」を読む。
いじめは被る側だったので少年の邪悪な魂は判っても、僕はそれを愛せない。
「スター・ウォーズ(以下、SW)」は全6部作の映画作品。でもSW好きにしてDVDコレクター属性の人間にはちょっと事情が違うのよってお話を少し。できるだけ要約して。
本当は全9部作だったというのは有名な話で、製作順で第一作目にあたるエピソード4が大成功した折に公式発表されてる。しかし現在の見解では全6部作。ルーカスも歳だし、CGに頼りすぎてお腹いっぱいだし、まあ、これは許す。どうしてもエピソード7以降を楽しみたいのなら、多くの人々によって(ルーカス公認の元)数々のスピンオフ作品も発表されている。
それはいい(←シャア)。
実はエピソード4~6には2つのバージョンがある。いや、SW好きにとっては全く異なる作品として、それらは存在する。製作順に並べると、
本来9部作から成る大サーガの中盤として作成された劇場公開版(※1)は、6部作となったサーガの感動のエンディングとなる必要があった。また20年の時を経て制作されるエピソーソ1~3とのバランスも考慮され、特別篇(※2)として作り変えられた。
一般的には、デジタル処理による美しい画像化、音はTHXに、「若干の」シーン挿入、「若干の」シーン変更、と言われるが、実際は全然別物になったわけです。まあ、これはこれでOKなんだけど、問題は特別篇の登場によって旧エピソード4~6が「なかったこと」にされたことだ。
2004年、エピソード4~6、待望のDVD化!もちろん買う。でも「なかったこと」にされた旧エピソード4~6はDVDでは絶対に出さないよんとの公式発表付き。現にDVDに納められたリメイクのタイトルからは「特別篇」の肩書きすら消えていた。
まだ小学生の頃、テレビが大キャンペーンを打って放送した劇場公開版、やはり忘れてなるものかと思うのがファン。劇場で観た人はなおさらだと思う。悔しいからヤフオクで劇場版VHSを競り落としたさ。かなり高騰してたけど。
今秋、「リミテッド・エディション」発売。
その内容、劇場公開版もそのまま入ってマス…って、えーっ!
たとえスクイーズでなくても、ルーカスフィルムのロゴがきらびやかじゃなくても、特撮が現在の目で見るとしょぼくても、合成の跡が目立っても、モス・アイズリーの風景が寂しくても、フォースを「理力」、ジェダイの騎士を「共和騎士」と訳されても、背景がいかにも描き割りであっても、X-ウィング上のR2-D2がほとんどモノクロであっても、CG画像がセコくても、爆発に立体感がなくても、ジャバ・ザ・ハットとハン・ソロのやりとりがなくても…
そこには、原点、があったよ。僕たちが本当に愛した「スター・ウォーズ」が。
「なかったこと」になって、絶対に叶わないと思ってたものがDVD(=半永久的な媒体)として目の前に現れた。僕は深い怒りと憤りと悲しみとヨ・ロ・コ・ビと共に、この事実を受け入れた。買っちゃった、DVDで3作品とも。ああん、ファンはもて遊ばれてるよ。
公式ページでは堂々と劇場公開版と特別篇の違いをこと細かに解説している。1作につき、その箇所は150カットに及ぶ。このDVDが届いた先週末、それらを確認しながら至福の時を過ごしたのでした。
もう、嘘つき…。とか言わないからエピソード7~9も作っちゃってくれと思う。
参考。
スター・ウォーズ(Wiki)
スター・ウォーズ(公式サイト)
「夏の葬列」を読む。表題作を頭に9つの短編が納められている。
作者の山川方夫、芥川賞や直木賞の候補に何回か挙がるも35歳で亡くなっている。日本文学史から姿を消した稀有な作家である。など聞いて手に取る。
「夏の葬列」で痛恨の一撃を喰らうが、とても面白くて密度の濃い1冊だった。40年以上前に書かれた作品と、現代を生きる自分の心が何か同調するような感覚があった。特に印象深かったのは「お守り」、「煙突」かな。
で、この本を手に取った理由がもうひとつ。中学生の国語の教科書に、戦争の悲惨さを知るための作品として「夏の葬列」が納められていて、これを批判する意見を度々耳にしたから。(僕は読んだ記憶がないので、採用されてない教科書だったのかな)
確かに納得。反戦を思いながら読むと痛いしっぺ返しを喰らう。かなりキツイめのミステリーサスペンスだもの。お薦めの1冊ではあるのだけど、読む時は「夏の葬列」を後回し、が良いかも。
同年代に教科書で読んだ人がいそう。印象に残っているのではないかと。
「セカンド・ショット」で初めて川島誠を読む。短編集。
スポーツ、友情、恋愛、セックス、でも、人生ってそれだけじゃない。
出版社の紹介文がこんな。さらに納められた作品が「児童文学の魅力―いま読む100冊」とか「だれかを好きになった日に読む本」とか題された本で紹介されているそうだ。これは危ないよ。
特に「電話がなっている」は毒薬。児童と言われている頃に読んだらトラウマになる。今なら、おーこうきたか怖えーな、くらいで済むけど、やはり衝撃的だった。表題作の「セカンド・ショット」も読後感はそう悪くないが途中は嫌~な感じがする。
少年のような口調で綴られる物語は、思春期を生きる子供の心を的確に表現してしまっている。しまっている、と言うのは、軽い文体が美しい部分だけではなく、その闇までもくっきりと浮かび上がらせてしまうからだ。正直、全編をビクビクしながら読んだ。
たまにこんなのも本の楽しみ。
曰く、ハリーポッターより面白い。曰く、子供だけに読ますはもったいない。など評判高いので、読破している友達に「ダレン・シャンどうなのよ?」と聞いてみた。曰く、気持ち悪い…と。本当っに嫌そうな顔で言われたのだった。(←アスカ風に。カワイイんだ)
全12巻+外伝とけっこうな量なので迷ってたけど、この一言で読もうと決めた。綺麗な夢と希望にあふれたファンタジーなら遠慮したけど、気持ち悪いってのなら読んでみようかと。楽しめることは間違いなさそうだし古本屋で大人買い。
とりあえず半分読んでの経過報告…スゴクオモシロイ。気持ち悪いというだけでなくて。
児童向けだからと言っちゃうとにべもないけど展開が全く掴めない。そして、子供同士の妬み恨みはあるわ、痛くて血は出るわ、人の生き死にまで描かれる。文字が大きくて文体が簡単なこと以外は大人のための本じゃないかと。
「ダレン・シャン」シリーズ
「ダレン・シャン1 奇怪なサーカス」
「ダレン・シャン2 若きバンパイア」
「ダレン・シャン3 バンパイア・クリスマス」
「ダレン・シャン4 バンパイア・マウンテン」
「ダレン・シャン5 バンパイアの試練」
「ダレン・シャン6 バンパイアの運命」 ←今ココ。
「ダレン・シャン7 黄昏のハンター」
「ダレン・シャン8 真夜中の同志」
「ダレン・シャン9 夜明けの覇者」
「ダレン・シャン10 精霊の湖」
「ダレン・シャン11 闇の帝王」
「ダレン・シャン12 運命の息子」
「ダレンシャン外伝」
ワーナー・ブラザーズが放棄した映画化権をユニバーサル・スタジオが買いなおしているらしいし、この春から文庫も出ているので読み時。