投稿者: momozome

  • 独白するユニバーサル横メルカトル

    独白するユニバーサル横メルカトル」を読んだ。唸るほど面白い。

    日本推理作家協会賞受賞作を含む短編集。8つの話はすべて、食人や拷問や暴力…死臭が漂ってきそうだ。しかしグロテスクな描写は手段。読者を巧みに物語の世界に誘い、そして離さない。気持ち悪いと思いつつ、先が気になるから引き返せない。

    グロが嫌いな人には壁投げ本。僕なんかには良作。

  • 幸せのちから

    映画「幸せのちから」を観る。

    語る前にとにかく観た方が良いよ!とお薦めします。

    広告や前評判の通り秀逸な作品で、涙あり笑いあり、映画の見本と言いたいほどの映画。そして社会的成功だけに限らない「幸せ」という大切なテーマを描いた傑作でした。久々に邦題がしっくりくる。

    中盤から握りこぶしの力が抜けず、終盤はうるうるしてスクリーンがぼけ、エンディングで号泣。エンドクレジットって作品の余韻を味わうため、映画と現実の切替のために重要なものだと思っているんだけど、場内が明るくなるまで涙が止まらなかったよ。

    DVDは必ず買う。また何度でも観たい。

  • 薬でうつは治るのか?

    薬でうつは治るのか?」を読む。良書。

    薬でうつは治るのか、いや治らない(反語)という内容の本。近年の精神医学が薬物療法、生物学的理論に偏りすぎたことへの反発意見。薬を必要としている自分もうなずけることが多い。教科書として本棚に納めて良いと思える一冊。

  • 死の棘

    死の棘」を読む。

    恐ろしいほど深甚なテーマを描いた傑作。間違いなく傑作と言えるが、この作品を読むことによって愉快になろうなど決して思ってはいけない。息がつまるほど生々しい愛と憎悪のやり取り。根底にあるテーマは愛、夫婦の絆であろうが、それを感じ取るには覚悟を持ってこの小説と向き合う必要がある。

    思いやりの深かった妻が、夫の「情事」のために突然神経に異常を来たした。

  • 姉飼

    姉飼」を読む。

    第十回日本ホラー大賞大賞受賞作だが、何が選考理由か判らない。ホラーと言うよりエログロだが、それを期待するのならもっとエロくてグロい小説は他にある。