投稿者: momozome

  • 星新一―1001話をつくった人

    星新一―1001話をつくった人」を読む。

    星新一が残したショートショートの下書きや、雑多なメモが見つかり、それをまとめた本がでる。ただの資料集にとどまらず、彼の生涯を追った研究書として面白い。

  • 日本語と日本人の心

    日本語と日本人の心」を読む。名著。

    日本語のあり方が,人間や社会にどのような影響を与えているのか.本書は言葉と心・身体・生き方との関わり,歴史・宗教・文化への影響をめぐり,創造と表現について深く思索する3人が,創作や心理療法の現場での豊富な体験をもとに徹底討議したシンポジウムと講演の記録をもとに構成する画期的な日本語・日本語文化論である.

    紹介文にある3人とは、ユング研究の権威で心理学者の河合隼雄、ノーベル文学賞受賞の大江健三郎、そして「朝のリレー」でも有名な詩人・翻訳家の谷川俊太郎。

    日本語は主語があいまいだと言われるが、これは文法的に省略されているからなのか。否。日本文化に主語をあいまいにする思想があるからだ。その思想とは…といったように今こそ必要な情報が論理的、かつ判り易く語られている。

    グローバル化する現代で、母語と自分が生まれ育った文化に対する自信を持ち、一方でその問題点を考えることができた。

    ただ歳をとっているからと偉ぶる人は嫌いだが、こんな先達の言葉は聴いておきたい。僕には宝となった一冊。人に強く勧めたいと思う一冊。刊行は10年以上前だって…もっと早く出逢いたかった。

  • 知性について

    知性について 他四篇」を読む。表題以外のテーマも深甚で良書。

    • 哲学とその方法について
    • 論理学と弁証法の余論
    • 知性について
    • 物自体と現象との対立についての二三の考察
    • 汎神論について

    ショーペンハウアーにどっぷり浸かっている。僕は手にした本に偏重する悪癖を持っているが、彼の哲学より毒舌っぷりにはまっている。カント、デカルト、プラトンの言葉が次々と切り捨てられ、僕の好きなヘーゲルに至っては「不快きわまる」と書かれている。苦笑。

    自分が囚われてしまっている誤謬に気が付きたいものだと思う。

  • パイの物語

    パイの物語」を読了。傑作。

    沈没、遭難、漂流…。救命ボートに残されたのは16歳の少年と、シマウマ、オランウータン、ハイエナ、そしてトラ。生き残るのは誰か? 衝撃のラストシーンが待つ冒険小説。2002年度ブッカー賞受賞作。

    明確に示される命題とそれに対する哲学の深さ、人間と自然の生々しいほどの描写、物語の巧みさと終盤にかけての加速感、期待通りに進みつつ期待を裏切る結末、本当に素晴らしかった。紹介文だけを見るとファンタジーがかった冒険小説風の印象を受けるが、こんな小説に出逢えるから本はやめられないのだ、と言えるほど。この充実した読後感は久しぶり。

    可愛いタイトルが付いているけど、子供が読んだらトラウマになりそう。

    目にした書評のどれもが絶賛なので気になっていたが、紹介文にそそられなくて放置していた。映画化の動きが本格化してきたのでやっと手に取る。

    映画化で最初名乗りを挙げたのは僕が好きなM・ナイト・シャマランだが、「レディ・イン・ザ・ウォーター」を観た後だと降りてくれて良かった。次のアルフォンソ・キュアロンも良さそうだったが降板。最終的にジャン=ピエール・ジュネで決定のよう。「ロスト・チルドレン」という金字塔、「デリカテッセン」「エイリアン4」という暗く幻想的な作風、「アメリ」という美しい映画を生み出した監督に期待が膨らむ。

  • 木村カエラ「Cheeky」

    木村カエラ写真集 Cheeky」観る。

    朝、Amazonから届いてテンションマックス。カワイイ。これは、もう、買って良かった。小さくても細くオシャレすれば、自分も少しはマシになるかも?と思う。あー、Tシャツ着て、細身のデニムはいて、重ね着して…って日常生活が写されている…カワイイ。