投稿者: momozome

  • メルヴェイユでフレンチ

    久しぶりにフレンチ。丸の内にあるメルヴェイユに行ってきた。

    大当たり。基本のコース(アミューズ、オードブル、スープ、魚、肉、デザート)も8500円とお手ごろで大満足。これに少し追加して、フォアグラ3種の調理法で、季節のジビエ料理、など融通も利くので嬉しい。ワインは手ごろなものから、格付けクラスまで選択肢が広い。今回は相方があまり飲まないので、赤ワインをハーフボトルで頼んだ。4000円…なのにボルドーの重いやつ。とても徳した気分。

    料理は忠実なフレンチで旨く、それでいて接客は堅苦しくない。そんなところも好印象。ここはまた絶対に行くお店リスト追加。18時頃からゆったりと4時間ほど。味わって、飲んで、会話して…とても楽しかった。

    (さらに…)

  • この日だからこそ「東アジアの終戦記念日―敗北と勝利のあいだ」を読む

    東アジアの終戦記念日―敗北と勝利のあいだ」を読む。

    政治的、民族的、何にせよ主張するのが苦手なもんで、かなり曖昧に感想を書く。

    「大東亜戦争」「太平洋戦争」「15年戦争」「アジア・太平洋戦争」そして「侵略戦争」など、呼び方も様々なこの戦争の終結を、僕の住む国では8月15日としている。その日付にはどんな意味があるのか?他国では?それを考えさせられる一冊だった。

    史実は、日本が連合国によるポツダム宣言を受諾したのが8月14日。降伏文書に調印したのが9月2日。8月15日は、天皇が日本国内に向けて降伏を告知、いわゆる「玉音放送」をした日であるにすぎない。しかも、この放送は前日に録音されている(←これ常識?僕は初めて知った)。

    僕は、できればギスギスせず、ナアナアで生きていくのが好きだ。けど、隣人といつでも話ができる人でありたい。本音で。本音を言うための常識を持ちたい。過去、歴史は繰り返すと言われたが、それは間違いで、歴史は螺旋なのだ。同じ場所を回るのではなく、絶えず上に向かう。絶えず幸せを目指すために人は勉強しなくちゃいけない。1年のこの季節だけで良いから、螺旋の一回層下にあった過ちを繰り返さない為の勉強をしなくてはね。

  • 面白い切り口「オタクで女の子な国のモノづくり」を読む

    オタクで女の子な国のモノづくり」を読む。

    「オタク」とは、以前は「職人気質」とか言われていた部分。アトムに端を発する二足歩行ロボットへの拘りとか。また「女の子」とは、島国日本の平和的思想のこと。女性とはやはり平和の象徴。逆に、仮想でも良いから絶えず「敵」を必要とする某国は男性的に思う。

    これまでもくり返し説かれてきた、日本という土壌で成熟した「ものづくり」文化を、現代の事例に置き換えて書いている。日本的感受性や情緒を基板とした「ものづくり」が、日本の経済を支えていくのだ。ってことが言いたいのだろう。グローバル・スタンダードよりヒキコモリで行こう!?

    独特の表題と、帯に書かれたローゼン麻生氏(2007/8現在、日本の外務大臣w)のコメントが目を引く一冊。地味に付けられた副題「Neo Genesis of Geeky-Girly Japanese Engineering」もエヴァを意識していて笑えた。

  • 「心理テストはウソでした」を読む

    心理テストはウソでした」を読む。

    世に広く普及している心理テスト、しかも遊びではなく「適性検査」と言われるものの多くが、実は著しく信頼性を欠く詐欺同然の代物だと説明してくれる。きっちり科学的に。

    知ってる人は知っている。就職試験によく用いられる「内田クレペリン検査」も、血液型で性格を分類する「血液型人間学」も、インクのしみを見た感想で精神状態を分析する「ロールシャッハ法」も、質問にYESかNOで答えさせ性格を分類する「YGテスト」もバッサリと切り捨てられる。

    血液型と性格については「半ば冗談」という暗黙の了解の上で、会話が成り立つこともあるけどねえ…逆に言うと、そこまで嘘が浸透しているってことなのか。

  • 自分のために「もし部下がうつになったら」を読む

    もし部下がうつになったら」を読む。

    超がつくほど判り易く書かれた「うつ」の入門書。そして、それに対応するための実戦書。

    先ず、日本でうつ病が増え続けている理由を知る。終身雇用制度が終り、成果主義が導入された結果である。職場のストレスは増大しているのだ。年間3万人(毎日80人)を数える自殺者の動機も、以前は「将来を悲観して」が多数だったが、「仕事の負担」が増加していると言われる。

    この本で一番良かったは、うつの人の話を聞いてあげる場合の3ステップが紹介されている部分。よく「がんばれ!」は禁句だと言うが、では実際にどうすれば良いのか?それは、

    1. 受容:相手の話を聞く用意がありますと態度を示すこと
    2. 傾聴:相手の話を同じ立場に立って聞く。ただ相槌を打つだけではない。例えば、Yes/Noを迫られるような質問をされても、あなたはどう思う?とオウム返ししてしまう。一見ずるいように思えるが、これを行うことで真意が相手に伝わる。
    3. 共感:人間とは誰かに共感されることで、心が落ち着く生き物なのです。

    くり返しになるが、

    人間とは誰かに共感されることで、心が落ち着く生き物なのです。

    この一文を読んで、深く深く納得した。カウンセリングとは答えやアドバイスを示す必要はなく、非指示的なものでOKなのだ。愚痴を聞いて、相談に乗って、一緒に考えて…とにかく忍耐が必要な作業だ。でも大切な友人や同僚のためにできることはあると知る。

    後は職場での具体的ノウハウが簡単に紹介されている。企業の社会的責任(CSR)を果たす立場の人間(=上司)は常識として知っておくべきことだと思う。メンタルケアもこれからのマネジメントに必須の能力であろうから。

    本書内で取り上げられる事例は、自分自身の体験と被って、心が引き裂かれる思いをした。