デビット・D・バーンズによる認知の歪みの定義。
- 全か無か思考
いわゆる all or nothing 思考で、白か黒かどちらかに決めてしまう。完璧でないと気が済まない。少しのミスも命取りだと考えてしまう。 - 一般化のしすぎ
たった1つの良くないことを取り上げて、世の中はすべてこういうふうだと考える。そのため、先の見通しのすべてが悪く思えてしまう。 - 心のフィルター
たった1つの良くないことにこだわり、そのことばかりくよくよ考え、現実を見る目が暗くなってしまう。ちょうど、たった一滴のインクがコップ全体の水を黒くしてしまうように。 - マイナス思考
良いことも全て悪いほうに考えてしまう。良いことはたまたまで、次は必ず悪くなると考えてしまう。これでは毎日の生活がすべて暗くなってしまいます。 - 結論の飛躍
根拠もないのに悲観的な結論を出してしまう。- 心の読みすぎ-なにか言われたことを、否定的なことだと早合点してしまう。それが確かな忠告であっても、自分は価値がない人間だと言われたような気がしてしまう。
- 先読みの誤り-事態は確実に悪くなると決めつける。これは現実を無視した形で現れる。自分の病気はぜったいに治らないとか、お金がなくなって生活できなくなるとか、現実的にはそんなことはありえず、周囲にどれほど大丈夫だと言われても、悪くなると決めつけてしまう。
- 拡大解釈(破滅的)と過小評価
自分の些細な失敗を過大に考え、自分の長所を過小評価する。少しミスをしては、ほんとうに自分は能力のない人間だと考え、周囲の人から気配りのある人だと言われても、誰でもそうだなどと考えてしまう。 - 感情的な決め付け
周囲の人に、どれだけ「そんなことはない」「大丈夫だ」と言われても、自分がそう感じているから、それは確かなことだと決めつけてしまう。 - すべき思考
なにかしようとするときに「~すべき」「~すべきでない」と考えてしまう。そして、そうしなければ罰を受けるのではないか、悪いことが起きるのではないかと思う。 - レッテル貼り
少しでもミスをすると、どうしてミスをしたのかを考えるよりも、「自分はダメな人間だ」「自分は能力がない」とレッテルを貼ってしまう。 - 個人化
悪いことが起こったとき、自分にまったく非がないような場合でも、自分のせいで悪くなったと感じてしまう。
ある本を読んで知った定義。本書については考えがまとまったら紹介。ああ、結構長くてタイプ疲れ。タイポ、ご容赦。
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