「SYNC-なぜ自然はシンクロしたがるのか」を読む。
紹介文を読んで惹かれるも、似非科学か雑学本の類だと思ってた。著者は、ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学を経て、コーネル大学応用数学科教授、とちゃんとした科学らしい。同期現象=シンクロについて、専門ではない人にも判るように書かれいる本。
ホタルの同時発光、心臓ペースメーカー細胞の同調、脳波の周波数引き込み、概日周期などの生物的なもの。ホイヘンスの振り子、レーザー発光、惑星間の運動の同調などの物理的なもの。交流発電機の同調や橋のゆれなど工学的的なもの……具体的な例に富み、研究者ではない一般人も楽しめる。興味がある人には一読の価値あり。
人の精神においても、同期現象ってのはあるのだろうか…真剣に考えてしまう。
紹介文を紹介。これだけ読むとウサン臭いかもしれないが、科学本。
無数のホタルがシンクロして光るのも、ポケモンを観ていて子供たちが発作を起こしたのも、「SYNC(=同期)」のせい。このSYNCをめぐる驚くべき科学上の成果を、非線形科学の第一人者が絶妙な比喩を駆使して物語る。
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