投稿者: momozome

  • これは面白い「生物と無生物のあいだ」を読む

    生物と無生物のあいだ」を読む。

    方々での評価が高く、表題にも惹かれたので手に取る。面白い。ただ、表題と内容には差異がある。生物と無生物の違いについては素人でも知っている内容に留まる。

    この本の面白さは、ひとつの事象を科学的に解明していくプロセスが、小説さながらに描かれていることだ。以前読んだ本で論理的に文章を書く考え方を学んだが、これは物語や小説、生物学(著者の専門は分子生物学)のプロジェクトXを観ているようだった。とても興奮した。

    それ故、表題に対する解も詩的な印象を受ける。

    生命とは「動的な平衡状態」であり、「かたちの相補性」を原動力にするものだ、と明解で美しい答えを出す。

    専門外の人にも明快で判り易く、それに伴う雑多なエピソードを楽しむことができ、自然科学の「読み物」として名著。

  • Cocco「きらきら」

    きらきら(初回限定盤)」を聴く。

    良い!活動休止前の荒っぽさが消えた、やさしいCoccoの声に癒される。もちろん力強い彼女も魅力的であることに間違いはないのだけど。

    キーワードは、沖縄・日常・光・陽だまり・生活・手作り・世界なのだそうだ。アコースティックでオーガニックなサウンドは、静かな夏の日を過ごすのに心地よい。優しい曲、楽しい曲、少し悲しい曲が18も織り交ぜられている。正に、こうゆうアルバムを宝石箱と表現するのだ。

    先日の雑誌で復活を確信して1-Click。これ大正解。チョーオススメ。

    今は「Baby, after you」がツボにはまり、職場PCのiTuneでひたすら聴いてたら、再生回数がすでに44。今朝手にしたばかりなのに。俺もコッキー親衛隊に入りたい。

  • 名著「断絶の時代―いま起こっていることの本質」を読む

    断絶の時代―いま起こっていることの本質」を読む。再読。

    先週まで日経の連載記事「やさしい経済学―名著と現代」で取り上げられていた(連載:一橋大学教授・伊藤氏)。そこに書かれたこんな言葉に心動かされた。

    経営学はある時期から経営の手段だけを研究し、経営の目的を探求しなくなった。

    ガツンときた。それで、久しぶりにこの一冊を引っ張りす。「断絶」は世の中を大きく変えた。ビジネスの場は完全に変わり、これからも変わっていく。「断絶」は始まったばかりで、まだまだ先がある。僕が生きている間にも想像もつかない変化があるのだろう。

    世の中に「ドラッカーを経済学者と認めねえ」と主張する人がいるが、ドラッカーはもとから経済学者なんかじゃない。本人もそう言っている。言うなれば知の巨人。この一冊の本でもそれを再認識した。40年も前に書かれた本が、今尚、色褪せないことに改めて驚かされる。

  • 「火星の人類学者―脳神経科医と7人の奇妙な患者」を読む

    火星の人類学者―脳神経科医と7人の奇妙な患者」を読む。

    実に面白い脳科学本。実に面白い。

    間違いなく自然科学の本であるのだが、ここで取り上げられた7つの症例、7人の人生は、物語に引き込まれるような引力を感じる。科学を知った上で、想像を超えた世界を体感した。

    事故により色を失った画家の観る世界と描く絵。脳腫瘍により極端な健忘症に陥り、注意が途切れると数分前のことも忘れてしまう青年。一瞬で風景を記憶して再現し、二重の人生を背負う男。全盲のまま30年間を生き、術後、視力を取り戻した患者の観る世界…

    この世界を認知する力、その価値や意味を多寡で決めるのであれば、僕は健常者と言われる。逆に、この本に登場すは異端と言われる人物達。果たして、僕が見ている世界は本当な姿なのか。

    これはすごい。休暇中に行った海辺で黙々と読んだ。

  • 「ソーシャル・ウェブ入門―Google、mixi、ブログ…新しいWeb世界の歩き方」を読む

    ソーシャル・ウェブ入門―Google、mixi、ブログ…新しいWeb世界の歩き方」を読む。

    読んで、後輩に「今すぐ読んでおけ」と言っている。今読むことに意味がある。今読めば役に立つ。仕事の流行はちゃんと捉えておくべき…という意味で、Web関連同業者、または、はったりが必要な方に強く薦める。超薄く(240ページ)、内容は濃く、これでアナタも事情通。

    目次はこんなん(概要)。

    まえがき

    1. 新しいWebワールドへようこそ
      1. Webは社会のライフラインになってきた
      2. Web2.0―すべてはオライリー論文から始まった
      3. Googleという巨大な現実
    2. とうとう世界が変わり始めた
      1. 変化の核心には「人間」がある
      2. 群集の英知―知恵の民主主義が機能するのはゆるぎない現実
      3. 集団の愚行から学ぶ「みんなの意見が案外正しい」ための条件
      4. すべての秘密がWeb上に―プライバシーの憂鬱
    3. すべてのソーシャルWebのインフラ―Google
      1. Google検索のABC
      2. メールの未来形Gmailを使おう
      3. 現在のアドレスをそのままにGmailを利用する
      4. あらゆるコンピューティングが次第にWebサービスに統合される
      5. Google Docsでオフィス系アプリがオンラインへ
      6. 常時接続、常時起動で快適Webライフ
    4. 情報共有系サービス
      1. ユーザー投票で記事を選ぶソーシャルニュース
      2. ソーシャルサービス入門ブックマーク篇
      3. YouTubeのソーシャル共有パワーの秘密
      4. GoogleのYouTube買収でテレビ、映画のインターネット移行は急加速か
      5. クリエティブ・コモンズ―Webでの流通を前提としたオープン著作権の試み
    5. 人間交流系サービス
      1. ソーシャルネットワーク(SNS)小史
      2. スーパーSNS、MySpace現地ティーンを取材
      3. mixi入門―日本の大人のご近所づきあい
      4. 2ちゃんねるとSNS 破壊的革新対居心地よい保守
    6. 情報発信系サービス
      1. Webはブログの登場でメディアとして完成した
      2. ブログ購読はRSSフィードリーダーの利用が必須
      3. ウェブフィードリーダーBloglinesを活用しよう
      4. 最初のブログ―種類と選び方のポイント
      5. ダイナミックなブログネットワークを作るツール
      6. ブログ作成―実戦篇
    7. グーテンベルク以来のメディア革命が進行中
      1. WebのOS化でWindows Vistaは最後のWindowsとなる?
      2. 「Webのプラットフォーム化」はこうして起きた
      3. オールドメディアの本流、CBSの果敢な挑戦
      4. 「ソーシャルWeb」は「Web社会」へ、さらにその向こうへと進化中

    巻末資料 おすすめの本とブログ

    判るぞ、若者(後輩)。流行過ぎている内容はフツーに思えて嫌な気持ち。でも僕らの仕事はとっくに先端ではなく、一般的なニーズの上に成り立ってる。相手(客)は、これらのことを知った上で僕らに当たってくるんだから、とりあえず読んどけ、と。