ラーメン屋のマスター

週末を全力で過ごしたせいか仕事が乗らない。お客さんはまだお盆休み中だし、ちまちまルーチンワーク中心にこなし、早めに帰ることにする。

地元に着いて、ある方を訪ねる。僕がこの街に住むようになってから通い続けたラーメン屋のマスターだ。先日、酔って転び頭に怪我をする大事があった。処置が遅ければ命はなかったという。幸い麻痺などは残らなかったが、自他共に認めるアルコール依存症。家族や医師の説得もあり、断酒を決意したそうだ。そうなると客に酒を出す商売を続けるわけにいかず、店を閉めることになった。

果たして僕がこの10年間、もっとも本を読んだ場所はなくなった。多くのことを教えてくれたマスター、顔見知りになった常連さんとも、なかなか会えなくなるのだろう。ただただ、もう飲めないけど、また談笑したり口論したりしましょう。そう言ってお別れした。とても淋しいことだけど、僕にとっても新しい生活をはじめるきっかけになるだろう。

さて今夜はどこで一杯やろうかと考えたが、もう一度あの店でビールを飲みたいと考えたら、他の場所に足を運ぶ気をなくしてしまった。切なくて、もやもやして、気持ちが落ち着かない。何していいのか判らないなら走ろう!と思い立ち、1時間ゆっくりで7キロ。

シャワー浴びたらすっきりして、炭酸水を飲みながら本を読んで、気持ちよく寝た。

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どれくらいの時間をあの店で過ごしたのだろう。行けば長居するので3~4時間、週に3~4回。まあ単純に計算するなら、

3.5h * 3.5d * 56w * 10y = 6860h

7000時間に迫るな。1万時間の法則まであとちょっと。酒と本はかなり極めてるな。笑。これまであったこの時間を、この先どう使っていくか。今日は、サクッと走った後の方が本に集中できた気もする。何か楽しくて、さらなる楽しみに繋がることをはじめたい。

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