「永遠も半ばを過ぎて」は本当っに面白い。
名うての詐欺師が出版社に持ち込んだ謎の原稿。いったい誰が書いたんだ?これが文壇の大事件となって……。快調らもワールド!
中島らもの大好き。その中でも特にと言われたら「今夜すべてのバーで」と「永遠も半ばを過ぎて」をオススメする。
ドラッグと酒でラリって美しい文章を産み落とす写植打ち、タニシ1個を1億円で売ろうとする詐欺師、婚期をとっくに逃した編集者の女。3人が紡ぎだす物語はまさに中島らもの真骨頂。引っ張られるように、あっと言う間に読みきってしまうこと間違いなし。
余談1、映画「Lie lie Lie」の原作。
余談2、作中で「製本」について語られる部分がある。ここは圧巻!印刷業の経験を持つ作家ならではなのだろうが、美しい「本」とはどんなものかが判る。
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