ビストロ「煮こみやなりた」

煮こみやなりた」に行ってきました。

すごく良かった。価格設定が良心的過ぎます。何より、こだわりを貫いて働く人の姿に感激した。隠れ家にしたい…と思ったけど、方々、ネットにも掲載されているので紹介してしまう。

小さいお店を男性2人で営業されているようだ。カウンターに10人、テーブル席2人×2、あと店前のオープンスペースに8人くらいのキャパ。料理はカウンター内のシェフが1人で切り盛りするので、混雑時は飲みながらじっくり待つ余裕を。

料理のメニューは前菜からメインまで合わせて15種ほど。肉メインで魚料理は今回未確認。チーズ数種。ワインリストは赤白それぞれ10数種で、リストの半分近くをグラスで頼め600~800円。ボトルで3000~5500円。生ビール、生ギネスが500円。食前食後酒はカウンターに並んでいるものの中から適当に選ぶ。エスプレッソはあるがデザートはない模様。

頼んだ料理。とにかくボリュームたっぷりで旨い。やや塩強め。酒が進む。

  • オリーブ(左上):500円。自家製。旨み濃厚。オイルもパンに付けて頂く。
  • 砂肝のサラダ(右上):驚くほど山盛りで1200円。赤ワインビネガー、オリーブオイル、塩、こしょうなど合わせ、目の前で作られたドレッシングは酸味が効いててGJ。そこに、煮込んであった砂肝、厚切りベーコン、クルミを油でザッと炒めたものが盛られる。砂肝は硬いというイメージを覆すやわらかさ、その味わいの深いこと深いこと。
  • えぞ鹿の煮込み(左下):こ、これで1500円。こぶし大の鹿肉の塊はトロトロの絶品。付け合せもマッシュルーム、ポルチーニ茸、ラッパ茸がたっっっぷりのバターソテー。これだけでも驚きのところ「あ、付け合せもうひとつ忘れてました」と特大の鹿肉ソーセージが付いた。もう、至福。満腹。

頼んだお酒。

  • 最初にグラスで白ワイン。銘柄忘れた。
  • 赤ワインはボトルで「Arain Paret Saint-Joseph 420 Nuits ’01」(右下):市価で3500円程度のものを店で5000円とは…本当に良心的。南フランス産、シラー100%、フルボディ。赤色が濃い。樽の香り。想像以上にリッチ。やや酸味が強いけど、この店のがっつりした料理に良く合う。
  • 食後酒にグラッパ。マール。

料理の注文が落ち着いてきた頃、やっとカウンター内のシェフと会話をすることができた。フランスでの修行時代、労働者が気軽に楽しめる居酒屋で、本当に良い料理を出すことに感銘を受けたそうだ。安くて旨い料理を腹いっぱい食べて酔っ払える場所、それがビストロ。なのだそうです。

はじめて来たお客さんには「うちは飲み屋ですけど、よろしいですか?」と断りを入れている。これだけの料理をこの値段で出しているんだもの、飲んでくれなきゃ儲からないよなあ。これからも通います。

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