「インド夜想曲」を読む。
インドが舞台だからではなく、この本そのものが不思議なの。散文的で意味不明な部分が多い。それが物語の魅力となって僕を虜にする。疑問を抱きつつも息も付く間もないまま12夜の出来事を読まされた。
この物語はある詩の引用からはじまる。
夜熟睡しない人間は多かれ少なかれ罪を犯している。彼らは何をするのか。夜を現在させているのだ。
また時々語られる言葉に、はっとすることもある。
過ぎ去った現実は、大体において、実際にそうだったよりも改善される。
物語は絶えず一人称で進んでいくのだが、その物語を語る人そのものが、すでに実際にそうだったよりも変化してしまっているのではないか?自分で書いてて意味不明な感じだが…たまにはこんな本も良いと思う。分量も少ないし。
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