やっちゃった。すごく反省している。オーディオを楽しむために大切なのは、スピーカーやアンプ以前に、音を鳴らせる環境だと痛感する2年間だった。果たして、勢いで購入された贅沢すぎる機器は、売り払われた。
- スピーカー:Harbeth Compact 7ES-3
- アンプ:PRIMARE I22
- CDプレーヤー:PRIMARE CD22
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父親の影響でオーディオに興味があった自分は、中学生のときにCDラジカセ、高校生のときミニコンポをお小遣いで買う。憧れのオーディオ環境を作ったのは、一人暮らしを始めた翌年だった。職場の先輩からアドバイスをもらいながら入門者向けの環境を作っていった。
YAMAHAのアンプDSP-AX630、発売2002年、定価65000円。実売価格が5万円を切り、この年の「5万円以下アンプ・ベストバイ」などを受賞した名機。
合わせてYAMAHAのスピーカーNS−90Sは、1本1万円を切る価格ながら、とても良い音を鳴らしてくれた。
初期投資の約7万円は、当時の自分にとてつもなく高額だったけど、家で音楽を聴く楽しみが増えた。さらに追加のスピーカーNS−90S、サヴウーハーYST-SW015、センタースピーカーNS-C225を買い足して、結局は6.1ch環境に。テレビも大きくなって、映画やライブのDVDが増えるばかりの日々だった。
それから10年。突然、アイドルに夢中になるも、オーディオが活躍することに変わりはない。ただ、アンプに不調が出て、サラウンドにも飽き始めていた。そんなタイミングでの引越し。そこで旧環境を卒業して憧れだったスピーカーを中心に冒頭の環境を作った。エージングが300時間を超えた頃から、それはもう、夢にまで見た(聴いた?)音が鳴りましたよ。
ただ一つ問題だったのは、気持ち良く鳴るまでボリュームを上げると、明らかに集合住宅で響かせる音量じゃないってこと。一人暮らし1Kのスペースに置くスピーカーではなかった。角部屋だし、前より新しい建物だし、サヴウーハー鳴らさないし、入居前に隣の部屋にまで入れてもらって音の伝わり方をチェックした。苦情を受けることもなかったけど、心配性な自分の性格に負けてしまった。気持ち良く鳴らすと楽しめない…これでは本末転倒。
憧れていたものに手が届く!と冷静ではなくなっていた。だから「やっちゃった」だ。予習不足だったし、ピュアオーディオへの理解もなかった。だから「反省」だ。所有したままでいるという選択もあったけど「NO MUSIC, NO LIFE.」の精神で、また楽しめる環境に戻ろうと思った。
オーディオよりも、音楽を楽しもう。
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