「ニューロマンサー」を読む。
避けては通れない作品と知りつつ、何度も難解な文書に跳ね返されてきた。今週末、読了。一度ひきこまれたら止まらなかった。すさまじい世界観。この本を読むこと自体が、ニューロマンサーを体感するかのような快感。
SFという世界にサイバーパンクを完全に定着させた作品、その功績はあまりにも巨大であると評される一冊。その通り、まさに傑作と言うに相応しい作品だった。
正直、読み手にはまったく優しくない。続けざまに意味不明な言葉が羅列し、今書かれていることが何時、何処、誰のことか掴み難い。自分の頭を少々おかしいテンションにしたくらいで、ちょうど良く楽しめる。それこそリアルとバーチャリアルを行き来するような感覚で。
好き者には大いに薦めるけど、サイバーパンクってなに?な人は読めないだろうな、こりゃ。
背表紙に書かれているあらすじ。これ、IT革命も起きていない、20年以上も前の本ですよ。
ハイテクと汚濁の都、千葉シティの空の下、コンピュータ・ネットワークの織りなす電脳空間を飛翔できた頃に思いを馳せ、ケイスは空虚な日々を送っていた。(…中略)ヤバイ仕事の話が舞い込んできた。依頼を受けたケイスは、電脳未来の暗黒面へと引き込まれていくが…
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