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  • 手紙

    手紙」が文庫になったので読んだ。良かった。

    強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く…。

    加害者とその家族の側から描かれていて斬新。またそれは非常に重いテーマを扱った作品だった。

    くり返し描写される犯罪者とその家族に対する差別は、現実社会で確かにあることだろう。普通の人間は自分とその家族を守るために、普通ではないもの、犯罪者からできるだけ距離を置こうと思うのは当然だ。近親者から犯罪者が出たとき、また、近親者に犯罪者を持つ人と出遭ったとき、果たして自分はどうするだろうか。ずっと考えながら読んだ。

    ただ、どこか物足りなさを感じる。皮肉ではなく描写が巧みすぎるので、読者の心を動かす前に余分な説明をしてしまう。その割に登場人物の描写がぞんざい。そして作品としての結論に癖がない。直木賞を契機に「容疑者Xの献身」、続けて「秘密」「探偵ガリレオ」「時生」を手にしたが、いずれも同じ感想を抱いた。

    これが東野圭吾の作風と言えば相性の問題だが、あと一歩踏み込んでくれると読み甲斐が出て嬉しい。その一歩を描きたいと思う人が映像化しているのなら、映画も観てみようかと思った。

    (関連)
    「時生(トキオ)」を読んで自分の進む道を思う

  • インド夜想曲

    インド夜想曲」を読む。

    インドが舞台だからではなく、この本そのものが不思議なの。散文的で意味不明な部分が多い。それが物語の魅力となって僕を虜にする。疑問を抱きつつも息も付く間もないまま12夜の出来事を読まされた。

    この物語はある詩の引用からはじまる。

    夜熟睡しない人間は多かれ少なかれ罪を犯している。彼らは何をするのか。夜を現在させているのだ。

    また時々語られる言葉に、はっとすることもある。

    過ぎ去った現実は、大体において、実際にそうだったよりも改善される。

    物語は絶えず一人称で進んでいくのだが、その物語を語る人そのものが、すでに実際にそうだったよりも変化してしまっているのではないか?自分で書いてて意味不明な感じだが…たまにはこんな本も良いと思う。分量も少ないし。

  • インド旅行記(2)南インド編

    インド旅行記(2)南インド編」を読む。

    中谷美紀(Love)著。旅行記ってかエッセイっぽくなってきた。続きが出ると買ってしまう。

  • 宗教常識の嘘

    宗教常識の嘘」を読む。

    ダメ本は普段スルーだが…重大なテーマ掲げたわりに論拠なさすぎ。この本こそが嘘っぽい。島田裕巳、宗教学者とは聞いて呆れる。

  • カール・セーガン 科学と悪霊を語る

    カール・セーガン 科学と悪霊を語る」を読む。

    あえてカテゴリをSFとしておこうか。

    似非科学、懷疑主義、宗教とは信じること、科学とは疑ってみること…いろいろ考えたが、まだ右往左往。アメリカ版の大槻義彦教授と思えばとっつきやすいかも(失礼か?)。宗教と科学に相対主義は成立するか?とか、考えすぎ、俺。