投稿者: momozome

  • ワイン一杯だけの真実

    ワイン一杯だけの真実

    村上龍さんの描くエロイアダルトな世界が素敵な短編集。

    紹介文

    複雑さと錯乱の快楽そのもののようなラ・ターシュ。セックス以外では癒せない夜に味わうシャトー・マルゴーの香り。非常に切なく非常に幸福な幼い時期を蘇らせたモンラッシェ―。女たちが八本の宝石のような名酒からひき起こす怖いまでに美しい官能を、驚異的な筆致で描いた極めつけのワイン小説集。

    内容はこのまま。ボルドーを男性的、ブルゴーニュを女性的に語ることが多いが、ワインの奥深さは全て女性の神秘性を持って語られるべきだ。などフェミ的なことを言ってみたくなる。行く先々での旅情、帰る所への慕情、そんなちょっと切なめの雰囲気が好き。

    ワインと物語に共通点は多い。この一冊を読みながら飲んだ酒は旨かった。

  • 一目惚れ2010

    僕はよく一目惚れをする。

    ある日の朝食は、なか卯の納豆定食。

    食券機に100円玉を4枚投入し「納豆定食390円」のボタンを押す。それと同時に厨房の奥から「納豆!」と言う電子音声が聞こえる。おつり皿にチャリーン10円玉が1枚、「納豆定食」と書かれた食券が1枚が出てくる。

    いざ食券を持ちカウンターへ向かう。先客数名の配置を考慮した上で、一番当たり障りのない席を選び座る。店員が「いらっしゃいませ。納豆定食ですね」の声と同時にお茶を持ってくる。僕は「ご飯、軽めで」と食券を差し出す。店員は「かしこまりました。少々お待ちください」と厨房に下がる。この手のお店は商品の提供が早い。熱いお茶を一口すするうちに納豆定食が供される。

    なか卵の納豆定食

    これぞ日本の朝ごはんである。
    (さらに…)

  • ツム ビアホフ 新宿

    ホフブロイハウス認定「ツム ビアホフ」(公式)
    ドイツビアホール ツム ビアホフ Zum BIERHOF 新宿(ぐるなび)

    ドイツビール、ホフブロイを前面に推し出したお店。仲間4人で飲みに行った。

    ビールは間違いない。旨い。料理は、ソーセージ、ジャーマンポテト、サラダなどのお決まりものは及第。鶏の丸焼きはなかなかのものだった。気に入ったのは店の雰囲気。高い天井をもった広い室内に並べられたたくさんの長テーブル。大勢で楽しむための空間。

    ツム ビアホム 店内

    また店員の質も高い。最近はビールの趣向も両極化しているという。一方は安い発泡酒、一方はこういった専門店での高いビール。このご時世、付価値をつけるため、店員は接客はもちろん、ビールを美味しく飲む知識を持ち、その雰囲気まで演出する。

    オススメされるがまま、ビール3種(ミュンヘナーヴァイスビア、ホフブロイ・オリジナル、ホフブロイ・デュンケル)飲み比べセットを注文。その後も、ホフブロイ・オクトーバフェストビア(ビールの新酒)やホフブロイのボトルなど、ビール三昧だった。
    ホフブロイ3種

    何より今回楽しかったのが、ヨーデル歌手・北川桜さんのライブイベントがあったこと。最初、ヨーデルってスイスじゃん。ドイツ関係ないじゃん!と思っていて、ステージから一番離れた席に座った僕ら。いつの間にか乗せられて、全然知らない人と腕組んで踊って、最高のプローストッ(乾杯)!を連発してきた。

    いやあ、ビールって本当にいいものですね。飲みすぎたよ。

  • 「体幹」ランニング

    「体幹」ランニング

    体幹を体感中。実践すれば早期から実感できることがこの本のすごいところ。

    内容

    脚で走るな、体幹(動態)で走れ。トップランナーは、みんな「体幹」を使って走っていた。市民ランナーの8割が知らない“本当の基本”が、超ていねいな解説でわかる、身につく。巻末付録・レースを狙う3ヵ月練習メニュー。

    2007年に出版された本で、昨年アルファブロガーが何人も絶賛したことでブレイク。僕が流行にのって手にしたのが昨年末。正直、何をそれほど騒いでいるのかを知りたくて買った。ランニングする気などさらさらなく。

    ただ、少しは実践せねば感想も書けないと思ったので、紹介されていた「体幹エクササイズ」をしばらく続けてみた。ストレッチに近いほど楽な運動で、8つの動作を20回ずつ、慣れたら3セット。部屋の中で出来て、30分とかからず、少々酔っていてもやれる。そのうち、座っている時、立っている時、歩いている時の体幹(筋肉)が気になるようになってくる。

    で、だ。ちょっと走ってみようかな?という気持ちが出てきた。ちょっと。仕事帰りに手前の駅で降りて30~90分ほど歩くことがあるが、少し物足りなく感じるようになったのだ。この本にうまく乗せられた感じ。今「レースを狙う3ヵ月練習メニュー」をまあゆっくり1年くらいのつもりでやろうかなと。やろう「かな」と。まだ未定。

  • Self-Reference ENGINE

    Self-Reference ENGINE (文庫)

    著者による驚異のデビュー作、2篇の増補を加えて待望の文庫化!

    プロローグ+オリジナル18篇+追加2篇+モノローグ、22の独立した短篇から成り、それぞれが全体の大きな世界観を作り上げる。その構成、奇抜な発想は星新一を思わせる。

    読み始め、なんだこれ!?と戸惑った。回りくどく難解で冗長に思える言葉の羅列。この物語は何を伝えたいのか、自分はちゃんと理解できているのか、不安を抱えながら読み進めた。そのうち想像力や好奇心をかきたてられ世界にのめり込んで行けた。読後感は素直に面白かった。物語のネタはどこかで見聞きしたようなものが多いが、それを言葉でいじくりまわすことで良い作品に仕上がっている。

    紹介文

    彼女のこめかみには弾丸が埋まっていて、我が家に伝わる箱は、どこかの方向に毎年一度だけ倒される。老教授の最終講義は鯰文書の謎を解き明かし、床下からは大量のフロイトが出現する。そして小さく白い可憐な靴下は異形の巨大石像へと挑みかかり、僕らは反乱を起こした時間のなか、あてのない冒険へと歩みを進める

    言葉遊びを楽しむ一冊。