「読書という体験」を読む。
岩波文庫編集部編による、岩波文庫80周年記念文庫。各界で活躍する34人の本好きが、読書にまつわるエッセイを寄せている。バラエティ豊か。
面白かったのが「人生を変えた一冊」に関して。この話題を取り上げている人は、一様にそんな本はあるはずがないと言う。仮にそんな本があったとしても、たった一冊の本に人生を左右されるようでは、危なっかしすぎる
。しかし、出逢った本は少しずつ自分に変化を与える。長い目で見れば、本とは間違いなく人生を変えるものだ。
「東京色―仁香写真集」を観る。
蜷川実花、2000年の作品。ほとんどプライベートな最初の写真集
先日紹介したばかりの「Sugar and Spice」と同じ年の作品なのに、全く違う空気を持つ。ぶっちゃけ、あまりよろしくない。例えば、長期人気連載中の漫画の第一巻を読んで、昔はこんなもんだったのかあ、と幻滅するような、そんな感想を覚えた。
細かく言えば、本作は同年1月発表、「Sugar and Spice」は同年12月発表。これほど短期間のうちに自分の撮り方や世界観を掴んだのか、または様々なアプローチに挑戦している時期だったか、どちらにせよ彼女の作品を追いかける者には価値のある1冊だと思い所有を決めた。
「我らクレイジー・エンジニア主義」を読む。
理系の怪人15名が語る、発想の秘密、あり得ない日常生活。
「それがぼくには楽しかったから」(リーナス)系の面白さを持った一冊。夢と希望に溢れる青年にお薦め。僕はもう真似する気も起こらないけど…努力も苦労も感じないほど打ち込める何かを持つ人って羨ましい。
「短編小説のレシピ」を読む。
短編小説がいかにして生まれるか、その要素は日常の中にある。いや、日常そのものが短編小説なのだ。という主張にのっけから引き込まれ、とても面白い。
向田邦子、芥川龍之介、松本清張、中島敦、新田次郎、志賀直哉、夏目漱石、ロアルド・ダール、エドガー・アラン・ポーを題材としながら、著者の短編小説についての思いが綴られていく。うんうん、と納得しながら楽しく読んだ。
そして最後に、阿刀田高が登場する。自分自身をよくもここまで客観的に淡々と書けるものだと関心する。著者の作品は、聖書に纏わるものをいくつか読んだことがあるだけなので、あらためて他の作品を追いかけてみようと思った。
一番面白かったのは、小説の主人公の視点における二人称の考察。確かに例外的ではあるが、なるほど興味深い。参照として、つい先日出逢ったレイ・ブラッドベリの作品が挙げられていて、なお興味をそそられる。
次の本に繋がる本、に久しぶりに出逢った。
「Sugar and Spice」を観る。
蜷川実花、2000年の作品。
田辺あゆみ、ACO、佐藤藍子、カヒミ・カリィ、高橋マリ子、今宿麻美、市川実日子、中谷美紀など65人のガールズ・ポートレイト。
中谷美紀など。中谷美紀など。
蜷川実花が撮る、中谷美紀。僕にとって何て素晴らしい組み合わせ。
原田知世を撮った作品もないかなあ…本気で探してます。