「自殺について 他四篇」を読む。
ショウペンハウエルの著。面白い。マイブーム継続中。
高校生の頃の教科書と、考えすぎな性格でのみ哲学に触れてきた僕にとって、彼の著作は面白いの一言に尽きる。彼の著を軸にして触れてみたいと思う古典哲学が増える今日この頃。
例によって面白かった一節を挙げる。
自発的にこの世を去っていく人達に対して名誉ある埋葬を拒んだりするのである
生きていてこそナンボ、と気軽に言えるなら、個人の強い意志で決定された結果がそれだった場合どうするの?って話。仮に友達が死にたいと言えば僕は全力で否定する。でも、他人に絶対に間違いだと指摘された自分の意思も貫こうとする。その矛盾についてどう考えるべきか。
なーんて。実はこの部分だけ引用するのは、ずるいんだ。あくまでもユーモアを忘れずに読むと、自分の思考の幅が広がっていく、そんな本。真理にたどり着けるかは別として、思考する楽しみ、思考する意味を体感できる。
[広告]