磯部潮「人格障害かもしれない どうして普通にできないんだろう」を読む。
人格障害に関するよくある解説書。精神病と人格障害の違い(現実世界における判断脳略の有無)を説き、DSM(精神障害の診断と統計の手引き)を中心に人格障害について解説される。人格障害を10タイプに分け、それぞれの特徴、判断基準、具体例が挙げられるので、オーソドックスで初心者には優しい一冊。
病前性格と疾患の関係性は否定されていると強調している点、人から見捨てられる不安(見捨てられ抑うつ)が境界性人格障害の原因ではないかと指摘している点、米国で生まれたDSMが必ずしも日本人に適しているか疑問を呈してる点、が興味深かった。
具体例として挙げられる凶悪犯罪者、または著名人に対する当込みは強引な気もした。
(関連)
「うつ」かもしれない 死に至る病とどう闘うか…こっちは名著だと思う。
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