「ザ・ロード」を読む。ピュリッツァー賞作品。
帯でも、多くの読書ブログでも、Amazonのレビューでも、とにかく読め!とばかり。読みました。読み始めたら止まらなかった。そして僕も、とにかく読め!と言おう。
道は進むからこそ道であり、進まずに立ち止まった時そこは終点でしかない。なぜ世界はそうなってしまったのか?小説の主題はそこになく、父子の歩みについてだけ書かれている。力強い物語と向かい合うには力がいる。この本を読むことは、同時にこの父子と道を進んでいる錯覚を起こさせる。そして詩的に描かれる情景、心情に触れるたび、心が動かされた。
終末SFものと言われることが多いようだが、終末劇の終わった後にあるヒューマンドラマ。傑作。
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