著名人の本棚を集めた企画本。他人の部屋を、その人自身を覗き見しているような感覚を楽しめて、刊行から10年ほど経つけどお薦め。掲載されている本棚の写真は背表紙の文字もしっかり読み取れるのも嬉しい。そしてどれを見ても床が抜けるぞーと驚く。
印象に残った本棚。
- 筒井康隆:この人を表してるなあと。
- 内藤陳:決して目指したくないけど幸せそうな部屋。本で圧死できる。
- 山田風太郎:まさに貫禄。
- 野口悠紀雄:おいおい、超整理法はどうした、と大笑。
- 猪瀬直樹:彼の言葉がどれだけのものに裏打ちされているか判る。
- 森詠:きれい。これが僕の憧れかな。
上野千鶴子、松岡正剛、橋本治、C・W・ニコルあたりにも惹かれた。
僕は「本棚」や「書斎」に憧れがある(これはきっと父のせい)。本は身銭を切って…ってのはもう古い考えかもしれない。エコを考えればシェアリングの手段として図書館もある。デジタル書籍もいよいよ現実的な段階まできている。それでも、本に囲まれてみたいという欲求があるんですよ。
この本に登場する方や父は仕事としての蔵書だから比較にならないけど、手元に残して置きたいと思える本に、自分はまだまだまだ…ぜんぜん出遭ってないなあと思った。これからも頑張って本読むぞー。
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