11/29、山中環 石彫展を見てきた。自分の予定だけを最優先で訪問したので、環さんにお会いできなかったのは残念でした。
でも実はDMを飾っていた作品が気になって気になって。先にご覧になった方たちの写真がSNSに上がるたびに、撮る(見る)人によって変わる表情に魅了され、まだ売れていないといいな、あとは現地で見て買うだけだ!という意気込みで伺いました。作者がいないうちに買ってしまった方が気も楽かと。笑
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いざ実物を見たら想像以上の重厚感に腰を抜かした。これはまだ自分が手を出すには大きすぎる。物理的にだけではなく、伝わってくる力、存在感そのものが大きい。結果的にミュゼ マエナカさんのコレクションに加わったと聞いて納得。またこの場所でこの作品を見る機会があると思うと嬉しい(新緑の季節だとなお嬉しい)。
出鼻をくじかれた…いや腰を抜かした自分は、本命である作品たちを横目に、先ずはクラフト作品の展示を見る。後回しにすると、いつも気になったものが売れてしまうから。そこで目に飛び込んだのが次の一輪挿し。即決です。本当に数秒。
購入したことをInstagramで報告すると「一輪挿しに金色の箔を初めて貼ってみました」「これ一点のみです」とコメントを頂いた。新しい挑戦を目の当たりにし、手にできたのは幸運だ。
さて、いよいよ腰を据えて作品を見る。自分の中で想像が膨らむ。そのうち僕は、廊下の隅にあるガラスケースの中に引き込まれていく。閉鎖された小さな世界が今の自分にフィットするのかな。
先ほどスケールの大きな螺旋に圧倒されたせいか「小さな RA SE N」よりも「BORDER (Gold)」に目が行く。これらもまた、真鍮箔や群青の顔料を試行錯誤されていて、新しい挑戦だと知っていたせいもあるかも。
前仲万里子さんと寒い廊下に立ったまま「私はこう思う」「僕はこう思う」とお話したり、お茶をいただきながら邦哉さんと切り口の違うお話をしたり、また一人でケースの前に佇んだり。そうして2つの作品も譲っていただくことにした。
手元に作品がやってくると、数日前、あれほど悩んでいたのが嘘のよう。小さくも力強く、すでに愛らしく感じる不思議。先輩の「BORDER」との相性もとても良い。
あらためて素敵な作品をありがとうございます。
大切にすることはもちろん、これを所持するに相応しい人であるように心がけます。先ずはこれを飾る部屋の大掃除から!
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東京のみならず宮城での個展にも、東京から毎回来ていただいてありがとうございます。
とても嬉しいし、勇気づけられます。
>これを所持するに相応しい人であるように心がけます。
僕も作品を大切にしていただいているマサミチさんをがっかりさせないようにやっていこう!
と強く背中を押された気分です。
これから大嫌いな寒い冬だけど、気持ちで負けない気がしてきました・笑