「夏の庭―The Friends」を読む。
小学6年の夏、ぼくと山下、河辺の3人は、人が死ぬ瞬間を見てみたいという好奇心から、町外れに住むおじいさんを見張ることにする
デブ、ノッポ、メガネの3人組と頑固じじい。子供の頃に見ていた小さな世界と大人になることのギャップ。ありふれた題材を使いながら、他人への思いやり、人の死など、世代を超えて伝えられていく大切なものが描かれていた。
児童書とされているが、大人も懐かしさを覚えながら心動かされる作品。ああ、いい話だったなあ、と温かい気持ちになれる一冊だった。
(追記)
読みながら梨木香歩の「西の魔女が死んだ」を思い出すことがあった。同じく幼い頃の自分を想い、静かな感動が得られる作品。
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