「over the rainbow」を観る。
蜷川実花、2004/6の作品。被写体に、片瀬那奈、伊東美咲、SHIHO、今宿麻美、小林明実、楓、アリス、 melody、田中美保など。
最近の蜷川さんと違うのは、ギミックを加えない写真が圧倒的に多いこと。自然のままにある人と背景を撮りまくっている。ありのままを撮っているのに、彼女特有の色彩に溢れている。これはすごい。
今も、新しい挑戦を続けている彼女への期待は尽きないし、そのポテンシャルはすごいはず。ただ、この作品は(今が悪いように聞こえるかもしれないけど)小細工抜きで個性を表現している。隠そうとしてもあふれ出てしまうほどの個性を感じる。彼女が本来持つ色という個性を。
ページをめくって気が付いたのだが、色が、ピンクから少しずつ赤橙黄緑を経て青に繋がっていく構成にも感激した。あ、だからタイトルに「rainbow」とあるのか。後から納得してしまった。
品薄でプレミアムが付く中、やっと手にした一冊。めぐりあえて良かった。
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