人類は「宗教」に勝てるか―一神教文明の終焉 (NHKブックス)
キリスト教と仏教に精通している学者が語る非/反宗教論。著者のプロフィールには神学者ともあり、宗教を内側から見た上で述べる意見は鋭い。ただテーマが壮大なわりに大雑把な部分が多かった。
目次
第1章 エルサレムは「神の死に場所」か
第2章 世界最強の宗教は「アメリカ教」である
第3章 多神教的コスモロジーの復活
第4章 無神教的コスモロジーの時代へ
第5章 “愛”を妨げているの誰なのか
第6章 ヒロシマはキリストである
読んで頭に浮かんだショウペンハウエルの言葉。
宗教はホタルのようなもので、光るためには暗闇を必要とする。
世界の形が変われば人が信じるものも変わるということだ。僕はクリスチャンホームに生まれ、世界との矛盾を感じながら育ったので、思うところが大きかった。
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