人と一緒にいると楽しいことも幸せなことも嫌なことも不幸なこともある。当たり前。当然なことなのに、僕は物事を否定的にとらえて、負の側面ばかり強く感じて、どんどん人を遠ざける。両親や兄弟ですら。でも悲しくてたまらなくて淋しくてさまよい歩き、突飛な機会や風変わりな場所で人と会う。すると次はその人を失うことへの不安や恐怖に支配されて、悩んでのたうち回って疲れ、疲れ果ててまた一人になる。判るか、俺は相手の気持ちを微塵も考えない残酷な奴だ。その反動か、贖罪のつもりか、やはり身勝手で手離したくないだけか、目の前にいる人に全てを捧げたくなる。それを 「優しいね」なんて買いかぶるなって 叫びたくなることがある。僕だって、世界や人生と一人ぼっちで立ち向かうより、誰かと一緒でいたい。それに必要なことは知ってる。自分を傷つければ人を傷つける。自分を愛せば人を愛せる。抱きしめたい人がいる。僕は自分を好きになりたい。
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