中島らもを惜しんで「ポケットが一杯だった頃」を読む

中島らも「ポケットが一杯だった頃」を読む。

中島らもファンのコレクターズアイテム的な寄せ集め本。いくらCDが付いてるからって2500円は高すぎやしませんか?とご本人が生きていたら言いそうだ。楽しく読む。

単行本などには未収録の作品、対談、エッセイが詰め込まれている。

しかもCDまで付録に付いてくる。本人がパーソナリティをつとめた深夜ラジオ、FM大阪「中島らもの月光通信」から、ラジオコントを本収録。これが、悲しいほど笑えてツボにはまる。

最近、中島らもの欠片集めをしている。本人が主役(著作や編集)の本だけでは満足いかず、単発で寄稿した文芸誌や、ちょっとした小冊子まで手をだして探している。実はこの1冊も今年の発売と同時に買って、やっと読んだ(聴いた)。

酔っ払って、階段ですべって死ぬのも良いけど、あと、もう少しだけ生きていて欲しかった人だ。やっと、ほんの少しだけ、彼の深さが判る歳になってきた。気がするのだ。

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