「トリツカレ男」を読む。
ジュゼッペのあだ名は「トリツカレ男」。何かに夢中になると、寝ても覚めてもそればかり。そんな彼が無口な少女に恋をした。
優しい文体と軽快な展開、あっという間に読み切ってしまった。そして、もう1度最初からパラパラ読み返したくなる、そんな面白さのある物語。子供の頃に読んだなら、何かにトリツカレることの素晴らしさを知るだろう。今の自分が読むと、何かにトリツカレることが、もう随分ないなと知る。
実は、たまきさんのブログの感想を読んで、きっと僕はこう感じるのではないかと思っていた。これはちょっと淋しいやね。
熱し易く、冷め易い。けど、熱し方が中途半端な今日この頃の自分。トリツカレるなんて、ほんの些細なことから始まるもの。今、しっかり生きつつ、もう少し目線を上げて、その些細なことを見逃さないようにしよう。
あ、トリツカレるほど好きな人はいるな、身近に。たくさん。
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