「わたしを離さないで」を強くお薦めします。読後も、読んでる最中も、感情を表現すにために新しい言葉が必要だと感じる、そんな経験ができます。
方々で傑作、スゴ本と賞賛されているけど、その内容に触れる書評が見当たらないことを不思議に思っていた。(軽々しくあらすじ=ネタバレを書いてしまうのは論外。興味本位に書評は読むのはアブナイっすね)
読書の先生のとなっているDainさんは、
スゴ本なんだが、どこまで紹介していいか分からない。
また、梅田望夫さんは、
凄い小説だった。この本は、できれば事前に何の情報も先入観もなく読んでほしいので、これ以上何も書きません。
触れてはならないことでもあるのかと手にした。読んで納得。僕も同じく、この本に関する情報を完全に遮蔽し、速やかに読み始めることを薦める。とにもかくにも読了を。
Dainさんが引用されたレビューを再紹介。
わたしたちは、何かの目的のために生まれるわけではない。生まれるために生まれ、生きるために生きる。なぜ、生きていくのか、わからないままに、先の見えない暗闇を進んでいく。ある目的のもとに生を受け、役割を果たして死ぬ彼らは、その点で私たちとまったく異なってみえる。だが、どんな圧力が彼らの生を限定し未来を縛ろうとも、命それ自体は、目的など無効にして、ただ生きようとするのだ。生きるために。(2006/5/28 朝日日曜版レビュー)
ギリギリ、未読の人にも差障りない(と思われる)。この真意も読後に判るのだけど。とても薦めたいのに、もったいぶることしかできない。あー読んでー。
四方山話:実は今春にDionさんがスゴ本と紹介してたのだけど、上記の通りまったく内容がつかめないのでしばらく「積ん読」だった。梅田さんがブログに取り上げたことで、多くの人が手にするのではないかと。
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