牧師である父が、口語訳でも難解な聖書の言葉(聖句)を分かりやすい言葉にしてくれた。布教とかではなく、とても楽な気持ちになれたので、ここにメモしておくことにする。
私は一つのことに気づいた。それは、楽しいことだ。人がこの世界で、その短い人生を生きる間に、食べたり、飲んだり、その仕事を喜んだりすることは良いことだ。神がそれらを人にお与えになったのだ。
神から富と財宝とを受け、それを楽しむことは良いことだ。この人生において自分の仕事を喜び、巡り合わせを受け入れることは、実に神から与えられたことだ。
神はこのように人に人生を楽しませ、過ぎ去ったことでくよくよする時間がないようにされる。
注:「飲む」は、ぶどう酒やビールを考えて良いと思われる。3000年ほど前の「濾し器付きJUG(ジャグ)」が発掘されている。
キリスト教はややもすると敬虔さが求められ、多くのものが禁じられているように感じる。この聖句はそれを覆してくれる。人は、美味しいものを食べ、お酒を飲んで酔い、そしてまた喜んで仕事をして生きる。神様を信じる信じないに関係なく、世界はそんな風にできているんだと思う。
僕は食べて飲むのが好きだ。弟と妹も食べて飲むのが好きだし、さらに料理人という仕事をしている。なんて誇らしい弟妹だ!と兄馬鹿なことを言ってみたかったのでした。
あ、節制は大切。これは自戒。
飢えている人にパンを、仕事に疲れている人に休息を。これは心得。
1. 伝道者の書
旧約聖書の一書。知恵文学に属する。「空の空、空の空なるかな、すべて空なり」で始まり、現実の不条理と永遠への想いを語る。コヘレトの言葉。
(大辞林 第三版)
2. 伝道者の書 5章18節〜20節。
5-18 見よ、わたしが見たところの善かつ美なる事は、神から賜わった短い一生の間、食い、飲み、かつ日の下で労するすべての労苦によって、楽しみを得る事である。これがその分だからである。
5-19 また神はすべての人に富と宝と、それを楽しむ力を与え、またその分を取らせ、その労苦によって楽しみを得させられる。これが神の賜物である。
5-20 このような人は自分の生きる日のことを多く思わない。神は喜びをもって彼の心を満たされるからである。
(『聖書』日本聖書協会、1955年)
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