「私たちはどうつながっているのか―ネットワークの科学を応用する」を読む

私たちはどうつながっているのか―ネットワークの科学を応用する」を読む。

インターネットという狭義ではなく、人と人の繋がりについてまとめられた入門書。ある程度でも人間関係を保っているなら直感的に知っている事象。それをここまで科学的に解説してくれた本はこれまでになかった。

それもそのはず。誰もが何となくは知っている人の繋がりについて、研究が飛躍的に進んだのはごく最近のことなのだ。「スモールワールド(世界中の人は意外と少ないステップ(6次)で繋がる)」は1960年代、「スケールフリー(繋がっている人の数は個人によって大きな差がある)」は1990年代後半、つまり10年程度の新しい学問。SNSサイトの存在などにより、研究者でなくても実感できる人脈というネットワークは、まだまだ未知の可能性を秘めている。

正直、雑学系の本だと思って手に取ったが、社会科学の本としてすぐに精読する。図表と具体例が豊富に使われていて、とても判り易いお薦めの一冊。ってか、もう少し研究が進めば小学生くらいで必須科目になりそうな科学。

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