「『世界征服』は可能か?」を読む。
岡田斗司夫節が利いた最新刊。大いに笑い、そして頷く。
ネットが良くも悪くも一般化して、サブカルチャーってものがなくなりつつある今、この本を読んで真に受ける人がどれだけいるのかと思うと、バカバカしくて腹の底から笑える。同時に、この本の上辺だけしか判らずに、星1つ!とか言う奴がいると思うとさらに笑える。
この本自体がレトリックで言うパロディのようなもの。
「サイダーに合う食べ物って何かある?」
「天ぷらそば」
この掛け合いが判るためには宮沢賢治に関する予備知識が必要。また同じように、この本を楽しみ、実は深いテーマを持っていることに気が付くには前提条件が必要。ヲタクとしての知識。導き出された結論はたぶん真理だ。でもその根拠はあくまでサブカルチャー。どれだけの人がこの本を理解できるんだろうなあ…きっとベストセラーになるんだろうけど…
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