赤坂真理「モテたい理由」を読む
少し変わった視点から書かれた男女論。
社会が戦争は(考えることさえ)悪だとなった時点で、男の価値が下落することは判りきっていた。
「モテ」「セレブ」「愛され」などの価値観が続々登場するのは、経済がフロンティアを女性に求めているから。なお「モテ」は関係性において優位に立つ(出し抜く)こと。
女はマルチタスク。悪く言えば注意力が散っている。
女性(の人生)は全てが連動しているから、最初からいっぺんに考えなければダメ。
など、興味深い内容がならぶ。やや焦点があやふやだが、現代のキーワードを豊富に取り上げた文化論といえる。異性にも同性にも媚びない文体に好感。
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