投稿者: momozome

  • 仕事とやる気のつくり方

    幸せなITパーソンになるための―いきいきする仕事とやる気のつくり方」を読む。

    技術者自身がリスクを負う事を恐れず新たな仕事に取り組むことによって日々変化成長することがいかに大切であるかを提言。

    良い本っす。幸せなITパーソン・・・と銘打っているがプロ意識を持って仕事をしている、万人向けに書かれた本だと思う。当たり前と思うことが書かれているが、ひとつひとつの奥が深い。問題分析から解決へのプロセスが、裏づけをもってしっかりと示されている。

    大きな変化は大変です。漢字の通りです。小さな変化を継続的に繰り返していく体質を身につけましょう。小さな変化を習慣化するのです・・・このあたりなどは心にまで響き、すごい本だと思う。

    でも今の僕は意志がとても低い状態で、まったり生きていたいなあ、と思ったのだった。何か仕事に躓きを感じている人はぜひ読んでみると良い。表紙のセンスのなさはガッカリだが(笑)オススメの一冊。

  • ワイルド・ソウル

    ワイルド・ソウル(上)
    ワイルド・ソウル(下)」を読む。

    一九六一年、衛藤一家は希望を胸にアマゾンへ渡った。しかし夢にまで見た楽園はどこにもなかった。その四十数年後、三人の男が東京にいた。衛藤の息子ケイ、松尾、山本―彼らの周到な計画は、歴史の闇に葬られた過去の扉をこじ開けようとする。

    久々に驚くほど面白い小説を読んだ。判りやすいところで比較するなら「ダ・ヴィンチ・コード」のあっさり上を行く面白さ。

    戦後最大級の愚政と言われる“棄民政策”、その犠牲となりアマゾンに投げ込まれた日本人、そんな重厚にしてリアルなテーマを伏線にしながら、爽快と言えるほどスピーディに物語は進んで行く。複雑な背景を持った登場人物が織成す、過去への深い思い、ラテンの陽気さ、男女のエロス、アクションなど、同じ小説を読んでいるのだろうか?と思うほどのエピソードが散りばめられている。

    ジャンルとしては、サスペンス、ハードボイルド、アクション、ロマンスあたりか(僕としてはノンフィクションも加えたいけど、さすがにマズイのかな)。贅沢なエンターテイメント、オススメ。

  • ムーンライト・シャドウ

    ムーンライト・シャドウ」はオススメ・・・なんだけど。

    愛する人との出会い、そして永遠の別れ。味わったことのない孤独、底なしの喪失感に苦しむ主人公は、未来に向かって歩き出す。

    これは吉本ばななを著名にした「キッチン」にも納められていて、僕のとても好きな作品。悲しくて辛くて立ち止まってしまった時、もう何もかもが嫌になって座り込んでしまった時、もう一度立ち上がって歩き出す勇気をもらえる。

    そのつもりで、ぜひ友達にも読んで欲しくて本をあげた。その友達、愛する人との永遠の別れの印象が強すぎたらしく、夢見が悪くなってしまったみたい(ありゃ)。確かに死のイメージが強い作品でもある。うかつに薦めてしまって失敗。

    人によって物事の捉え方は違う、あたりまえのことを改めて実感した次第。これまでも散々人に薦めてきたので、他にも傷ついた人がいるのかも・・・ごめんよ>友達。

  • ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法

    ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法」を読む。

    一日八時間睡眠でひと月百冊の本を読み、三百枚原稿を執筆する著者。社交も大好きな著者が明かす、効率的な読み方・書き方のノウハウ。

    ひと月百冊・・・とあるが読書の手法、いわゆる速読法などの本とは違う。かと言って小難しい思考法などが論じられているわけでもなく、著者が普段やっていることを気軽に紹介してくれている。

    気になったページには折り目(ドックイヤー)をつける。重要な文は抜き出して手書きで書き留める。翻訳された本で気に入った一節を見つけたら原文も調べる。良い筆記具を使うと書く気になる。このように具体的に書いてくれるので敷居も低い。理解しやすいから受け入れやすい。情報の整理法などはまさにLifeHacksに通ずるもので、大いに勉強になる一冊だった。

    特に印象に残った教えは、本を読むコツは「目的を持って読む」こと。さっそく実践してみよう。

  • ローラ、叫んでごらん―フライパンで焼かれた少女の物語

    ローラ、叫んでごらん―フライパンで焼かれた少女の物語」を読む。

    泣き声がうるさい、そういって両親は1歳のローラをフライパンで焼いた。一命をとりとめた幼子は知的障害児として施設に送られるが、他者への恐怖と絶望から言葉を発することができなかった。

    最初は嫌な思いばかりする。ローラと関わった精神科医の視点で書かれ、彼がかわいそうな少女を救ったという成功談として書かれているので、もう少しローラの主観から描かれていたら良かったのに。でも、その境遇から立ち直っていく彼女の様に感動を覚えた。

    子供を育てるのは親だ。最近、同年代の友達に子供が生まれているけど、その子供達は活き活きと育っていくのだと思う。僕の友達は素晴らしいし、もし足りないところがあっても、見守っている人はたくさんいるからね。この本の中では多くの人、特に修道院の人たちが懸命にローラを支えている。

    (追記)あらゆる事情で親がいずに、それでも立派に育った人は多い。語弊のある書き方をしてしまって反省している。この本に書かれたことがあまりに悲惨だったので、ついこのような感想を持ってしまった。