紗央里ちゃんの家

紗央里ちゃんの家」を読む。

2006年の日本ホラー小説大賞・長編賞受賞作ではあるが、苦肉の受賞かと思う。同賞の中だけで挙げても、和製ホラー独特の雰囲気なら昨年の「余市」が、おぞましい描写なら2003年の「姉飼」に遠く及ばない。

ま、あくまで新人賞と思えばこんなものか。長編にしては短いし、それにしては冗長的。しかし不気味な味わいもそこそこあったので、今後の作品に期待します、矢部嵩さん。

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