戦争における「人殺し」の心理学

戦争における「人殺し」の心理学」を読む。

Amazonレビューをはじめ、方々での評価が高いので読んでみる。原題を意訳すると「戦争や社会において人を殺すことを学ぶことの心理的代償」のようになるらしい。人が殺人に至る心理についてではなく、戦場において人が殺人することを、実例を伴って記したマニュアル(?)。

つまり、殺人を合理化することを研究した一冊。恐ろしいテーマであり、なるほど一読の価値が…と言うか、これが現実の軍隊で行われているのかと思うと本当に恐ろしい。

読後の印象が強烈だったので、以下箇条書きで。

  • 冒頭「セックスを学ぶ童貞の世界」における「性」と「死」について
  • 第二次大戦時15%であった発砲率が、今は90%を越えているという事実
  • 「精神的戦闘犠牲者」の存在
  • 物理的距離、心理的距離をおけば殺しやすい(精神的戦闘犠牲者になりにくい)
  • 同種殺しには強い抵抗感を伴うが、兵士を簡単に発砲するよう条件付けすることはできる

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