ローラ、叫んでごらん―フライパンで焼かれた少女の物語

ローラ、叫んでごらん―フライパンで焼かれた少女の物語」を読む。

泣き声がうるさい、そういって両親は1歳のローラをフライパンで焼いた。一命をとりとめた幼子は知的障害児として施設に送られるが、他者への恐怖と絶望から言葉を発することができなかった。

最初は嫌な思いばかりする。ローラと関わった精神科医の視点で書かれ、彼がかわいそうな少女を救ったという成功談として書かれているので、もう少しローラの主観から描かれていたら良かったのに。でも、その境遇から立ち直っていく彼女の様に感動を覚えた。

子供を育てるのは親だ。最近、同年代の友達に子供が生まれているけど、その子供達は活き活きと育っていくのだと思う。僕の友達は素晴らしいし、もし足りないところがあっても、見守っている人はたくさんいるからね。この本の中では多くの人、特に修道院の人たちが懸命にローラを支えている。

(追記)あらゆる事情で親がいずに、それでも立派に育った人は多い。語弊のある書き方をしてしまって反省している。この本に書かれたことがあまりに悲惨だったので、ついこのような感想を持ってしまった。

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