映画「コンタクト」が大好きでDVDで観なおすことが多い。導入部のリアリティ溢れる緊張感、宗教観・人生観などを折り混ぜた奥の深いドラマ、神秘的な結末、美しい映像、何よりジョディ・フォスター(Love)がお気に入り。
ふと原作を読んでみようと思った。古本で買う。
冒頭からしばらく主人公エリーについて詳しく描かれるのだが、映画(ジョディ・フォスター)とは設定がやや違い、印象は随分と変わる。おかげで何度も観返している映画による先入観を払拭して読むことができた。
内容は映画より格段に濃い。著者カール・セーガンは天文学者であり、作家であり、そして啓蒙家であることが良く判った。人とは何か、神とは何か、万物=物理は神によって創造されていて、それを探求することで神の愛を理解することができる。人と神の関わりは科学的に証明できるのだ。そんなメッセージを感じた。
…こう書くと啓蒙思想本っぽいかな?いやいや、SFとしての魅力にも溢れた感動的な作品でした。
映画では省かれた解説も多く、より深く「コンタクト」という作品が理解できた。映画、小説共に楽しむのがお薦め。ラストの円周率の計算は圧巻!
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