大人の麦茶第二十杯目公演「シュガースポット」

大人の麦茶第二十杯目公演「シュガースポット」紀伊国屋ホール
22日、26日、27日(東京千秋楽)と観劇してきた。
シュガースポット

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脚本・演出:塩田泰造(大人の麦茶)
出演:池田稔(大人の麦茶)、中神一保(大人の麦茶)、並木秀介(大人の麦茶)、和泉宗兵(大人の麦茶)、宮原将護(大人の麦茶)、徳永千奈美(Berryz工房)、矢島舞美(℃-ute)、村上東奈、ヒョギ、宮本佳林(ハロプロ研修生)、田辺奈菜美(ハロプロ研修生) 他

素敵な舞台でした。

塩田さんの姿勢、それは客が観たいものを作ること。楽しく、平和で、誰もが望むハッピーエンドを書いてくれる。それでも客を楽しませるために繊細な演出をしている。結末を知ったうえで見直すと、何気ない台詞一つひとつに意味があることに気付く。塩田劇の真骨頂。

千奈美ちゃん。おしとやかで清楚な女の子の役柄。十分いつもの味だよ。ラジオであれを演じればモテる!とか言っていたけど、はっちゃけた部分と両方で千奈美ちゃん。台詞の棒読みもすでに味だよ。

舞美ちゃん。嫉妬して怒る女の子の役柄、たしかに普段見れない。お芝居に対しての情熱がすごい分、千奈美ちゃんより秀でているね。まだキャッツアイとしか比べられないけど演技の幅が広がっていきそう。他のキャストが長台詞中もそれに応えて表情を作れるのがすごかった。

アテガキ上等じゃないですか!大人の麦茶の演者さんに支ええてもらいながら、二人はダブルヒロインの役を立派にこなしていた。

かりんちゃん、あの衣装とおかっぱ頭は反則です。「果報者よのお」の台詞の意味が判った2回目から涙が止まらなかった。たなぴょん、少しずつ台詞に工夫して頑張ってた。しょーごさん、本当におじいちゃんだと感じる熱演。

音楽の使い所がとても上手だった。幕前から流れる元ちとせ「千の夜をこえて」、場面転換で出てくる二人の歌、最後の舞美ちゃんの歌、物語と絡まり融合していた。

余談1
いつも謙遜している塩田さん。終演後に握手していただいた。これからも良い脚本を!

余談2
夜子は「都心のエレベーター」に閉じ込められたままでも愛した人に声を届けたかった。その人の記憶に自分が残っていることを知って幸せになったのだと思う。はっきり描かれないけど、塩田さんは全ての登場人物にハッピーエンドを用意しているはず。だからそう思うことにした。

余談3
千秋楽後、塩田さんが更新した素敵なブログ
シュガースポット 東京 千穐楽|塩田泰造オフィシャルブログ「塩田泰造のムギムギデイズ」
http://ameblo.jp/mugimugidays/entry-11415065766.html

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