マサミチの異常な愛情

~または私は如何にして心配するのを止めて誰でも愛するようになったか~

嗣永桃子をこの初夏にはじめて知った。人をイライラさせるアイドル=イラドル・ももちと呼ばれる彼女は、僕好みで、小さく、可愛いく、元気で、振舞いに知性を感じさせる人だった。そのテレビ番組の中でとても輝いていた。彼女はハロー!プロジェクトに所属するアイドルで、20歳にして芸歴10年のキャリアを持っていた。少し調べると「イラドル・ももち」は彼女のほんの一部分であり、歌、踊り、演技、何より人間性、あらゆる面で魅力的なタレントだと判った。

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YouTube に投稿されていた「嗣永桃子 職業アイドル」という動画(※1)は、その魅力をとても判りやすく教えてくれる。作成したファンの愛情がよく判る。

僕は彼女の所属するBerryz工房の活動を追いかけるようになる。まもなく姉妹のような℃-uteを知り、この2グループのコラボシングル「超HAPPY SONG」のとりこになる。この曲は、先行して発表されていたBerryz工房の「Because happiness」と℃-uteの「幸せの途中」の二曲を同時に再生して出来上がった曲。

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この曲の意味をハロー!プロジェクトのファンである友人に聞いた。

Berryz工房はキッズ(※2)の選抜メンバーでどこまでも自由なの。℃-uteは必死で追いかけて、歌もダンスも実力をつけたんだけど、やっぱりBerryz工房に憧れがあって、でも二組とも同じ大きな夢を追いかけてる、という曲なの

何も知らないまま聴いてもプロデューサつんく♂の仕掛け、元気な楽曲、可愛いメンバで幸せになれる。でもこの一言を聞いてから聴きなおすと、別々だった歌詞と融合された歌詞、ミュージックビデオの中での表現、それら一つ一つに意味があって、本当に深くて、それを見つけるファンってすごいな!と感心した。感情がこみ上げて涙するほどに。

それで、いつもは興味を持っても距離を置く自分が、この夏、少しだけ踏み込むことにした。嗣永桃子さんだけではなく、グループ、グループを超えた関係、ハロー!プロジェクトという大きなものに。アイドルを熱狂的に応援する文化には、なかなか馴染めそうにない。それでも近くにいるからこそ味わえる感動を知りたい。

※1 動画内で使われている素材には著作権がある。ハロー!プロジェクトはこれを黙認している状態であるらしい。
※2 ハロー!プロジェクトキッズは正式デビュー前の研修生のような立場

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